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荘子に次のことばがあります。
「汝(なんじ)之(これ)を知(し)るや。
汝(なんじ)人籟(じんらい)を聞くも、未(いま)だ地籟(ちらい)を聞かず。
汝地籟(ちらい)を聞くも、未だ天籟(てんらい)を聞かずや?」
「籟(らい)」とは風がものに触れて生じる音、あるいは笛のことです。
音の種類が人籟・地籟・天籟の三種類あるのです。
「あなたは次のことを知っているでしょうか。あなたは人籟というものを聞いたことがあっても、
まだ地籟というものを聞いたことがないのでしょうか。あるいは地籟を聞いたことはあっても、
まだ天籟というものを聞いたことがないのでしょうか。」
音せぬ風に無限の音が秘められている。
音も無く声も無いのに、万物から無限のヒビキを引き出す力を持つ風の音、それが天籟です。
万物、この世に存在する自然物はすべて振動しており
共鳴共振しながら互いに影響しあい存在している、という物理の基本概念があります。
自然物は、それぞれ固有の周波数を以て振動するエネルギーであり
周波数は同類の固有周波と引き合うという性質があります。
この周波数の波型には、動きや大きさがあるので波動やバイブレーションと呼ばれています。
医学的にも脳波や心電図などが波形であらわされているように人間はすべて振動するエネルギーで生成されているのです。
もちろん音や光も波動を持っています。
そして私たちの肉体や感情や思考も振動する波動(エネルギー)です。
日本ではこのような理論を知らない時代から
気があう・気が向く・波長が合う合わないといった言葉で
人が感じとっている個々の波動/響きとの関わりを表現していました。
夢もまた、響きのひとつです。
私たちの内側で繰り広げられる響きとしてのエネルギーが
映像や音、場合によっては香りや温度を伴いシンボリックな形をとり顕れます。
未だ観ていない、あなたご自身の中で響いている音があります。
MIRAIE(観・籟・胞)という名前には
ご自分の内にて立ち顕れるために待っている可能性のヒビキにご自身が共鳴してゆくことで
本来あるべき姿に立ち戻る場を提供したい。
そうした思いが込められています。
Let the transcendental function within you activate!


